冬うつになると、甘いものや炭水化物ばかりを食べてしまうようになります。
甘いものをやめたいけれども、なかなかやめられず、どんどん体重も増加していくのです。
それは、冬うつの症状のひとつでもあります。
冬うつになり、甘いものを食べることで気分的にも安らぎを感じるようになると、どんどん悪循環にはまっていきます。
ここでは、冬うつ対策のために甘いものを断つ方法をご紹介します。
冬うつと甘いものの関係性
冬うつになると、なぜ甘いものばかり食べたくなるのか?
それは、不足したセロトニンを増やそうとするからです。
つまり、甘いものや炭水化物に含まれる糖質が、セロトニンを増やしてくれる効果があるのです。
ストレスがたまっていたり、疲れた時に甘いものを食べたくなりますよね?
それは、糖質を摂ることでセロトニンが脳内に広がって、一時的な安らぎを感じられるからです。
しかし、冬うつになると、それが一度や二度では済まずに、頻繁に甘いものが欲しくなってしまうため問題が生じるのです。
糖質を摂ってもセロトニンが増えるのは一時的なので、またすぐに欲しくなってしまうのですね。
一時的なセロトニン増加でイライラが倍増
甘いものを食べると、一時的にセロトニンが増えるので、気分も安らぎ冬うつの症状も緩和するはずです。
しかし、それは本当に一時的なもので、時間が経つとすぐに元どおりになり、そのサイクルが早くなると、さらにイライラや不安が大きくなってきます。
それによって、自律神経のバランスもさらに狂ってしまうので、睡眠障害の症状も重くなります。
冬うつの症状で、夜になると眠れなくなり、クヨクヨしてしまう傾向にありますが、その症状がさらに悪化して、寝なければいけない時間に眠れなくなってしまうのです。
一晩中泣いて、朝を迎えるというのも珍しくありません。
また、甘いものばかり食べていると、体重も増加します。
すると、さらに体が重くなって、外に出るのも億劫になります。
悪循環にはまり込んで糖中毒になる
冬うつで甘いものを食べなければ過ごせいないような状態になると、糖中毒になる可能性があります。
糖中毒とは、糖質を摂らなければイライラや不安が鎮まらないために起こる中毒症です。
冬うつの症状を和らげたいがために糖質を摂ると、セロトニンだけではなくドーパミンも一時的に分泌されます。
ドーパミンは、幸福感を感じるためのホルモンで、セロトニンともよく似ています。
セロトニンとドーパミンの一時的な分泌により、気分が良くなりますが、また糖分が欲しくなります。
このような糖中毒にはまり込むと、様々な機能障害も生じるのです。
糖中毒で脳の機能バランスが崩れる
糖中毒になると、脳の機能のバランスが崩れます。
セロトニンやドーパミンなどの脳内伝達物質の分泌バランスが崩れることで、機能バランスも悪くなるのです。
セロトニン分泌が乱れると、ドーパミンやノルアドレナリンの分泌バランスも確実に崩れていきます。
そると、精神状態や感情のコントロールが難しくなり、イライラや不安だけではなく、気が大きくなりすぎたり、何事もセーブが効かなくなったりと、日常生活にも支障が出ます。
脳の機能のバランスが崩れてくると、渇望感が消えず、本人の意思ではなかなかコントロールできなくなります。
ドーパミン中毒ともいえる状態です。
このような悪循環にはまり込む前に、冬うつの対策をしていくことです。
冬うつの心配がある人は、甘いものや炭水化物ばかりを食べていないか?などの食生活のチェックをしながら、なるべく初期段階で、冬うつ改善のための対策をしていきましょう。
無理な糖質制限ではなく他の改善法を!
冬うつで甘いものばかりに手が伸びるようになっても、無理な糖質制限はしないようにしましょう。
なぜならば、それによりストレスがたまり、精神面にも影響が出るからです。
冬うつで甘いものばかりが欲しくなってしまうのは、セロトニン不足が原因です。
糖質を減らす努力をしても、セロトニン不足が改善されていなければ、結局は甘いものばかりを求めてしまい、その我慢に耐えなければいけなくなります。
冬うつ対策で最も重要視されている光療法や運動療法でセロトニン分泌を促していけば、自然に甘いものも欲しくなくなります。
日中はなるべく太陽の光を浴びるように心がけて、ウォーキングなどの軽度の有酸素運動を日課にしましょう。
それだけでも、カロリー消費できたり、じっとしているよりは、筋力もアップしますので、甘いものを食べていてもなんとか消費できます。
いかがでしたか?
冬うつだけではなく、うつ病の症状にも糖中毒があります。
そこから過食症になる人もいれば、嘔吐などで苦しむ人も多いです。
そこまで悪化しないように、初期の段階で気づいたなら、まずはセロトニン不足を解消することを考えていきましょう。
無理な糖質制限をして、さらに糖中毒にならないように気をつけましょう。
中毒性がひどくなると、それだけ治療も大変になります。
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