寒い日が続くと、お風呂で温まりたいと思うのが普通ですよね。
しかし、冬うつになると、お風呂が面倒で入れなくなるのです。
あまりお風呂に入らなくなると、さらにセロトニン分泌が減って、冬うつの症状が悪化します。
ここでは、冬うつ対策のためのお風呂の効果をお話しします。
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冬うつになるとお風呂に入りたくなくなる?
冬うつになると、なにをするのも面倒でお風呂だけでなく、洗顔や歯磨き、着替えをするのも面倒になります。
一つ一つの行為が面倒で、やり始めるまでが通常の数倍以上かかります。
日常生活をまともに送れないレベルの人ももちろんいます。
それを指摘すると、「自分は怠けている」と、さらに自分を追い込むので、お風呂に入れなくなるのです。
眠気もプラスするので余計に面倒になります。
一日中、家の中にいて時間があるはずなのに、何もできていない日々が続くこともあります。
冬うつで、何事にもやる気が出なくなるのはドーパミン不足のせいです。
やる気が出ないのはドーパミン不足のせい
ドーパミンは、やる気ホルモンともいい、やる気や集中力、意思力をアップさせてくれるホルモンです。
それにより、好きなことに没頭できたり、日常生活の行為も面倒く感じずにスピーディーにこなせます。
セロトニン不足がドーパミン分泌に影響する
冬うつは、セロトニン不足で起こります。
日照時間が短くなることでセロトニンが不足し、うつ症状が出てきます。
実は、セロトニン不足はドーパミンの分泌にも影響を及ぼします。
セロトニンが不足していると、本来ドーパミンが分泌する場面で、あまり分泌されなくなるのです。
冬ならホッとするはずのお風呂に入る意欲がなくなるのは、セロトニン不足によってドーパミンの分泌量が減るためです。
お風呂はセロトニンを増やしてくれる!
お風呂に入ると、セロトニンが増えます。
冬うつで、朝と夜が反対になっていたり、生活リズムが狂っていると自律神経が弱ってしまいますね。
自律神経が弱ると、さらにやる気もなくなり、気分のコントロールが難しくなります。
睡眠時間もさらに狂う傾向にもあります。
お風呂に入ると、水の浮遊力により心も体もリラックスできます。
血流も良くなるので、セロトニンだけではなくβエンドルフィンも分泌されるのです。
それにより、ストレスにより分泌されるノルアドレナリンの分泌も抑えられます。
冬うつでお風呂に入れない時の対策方法
冬うつでお風呂に入れない時に、「入らなければ!」とがんばりすぎるのは逆効果です。
少しずつお風呂に入りたくなるようにするための対策をすると、プレッシャーも薄れてお風呂が辛くなくなることもあります。
シャワーを数秒浴びる
お風呂が無理ならシャワーを浴びることからでも始めてみましょう。
体を少し濡らす程度や5分だけにしたりなど、ハードルを低くして努力してみましょう。
お風呂の時間を変える
お風呂に入れなくなったら、時間を気にしすぎずに、少しでも「入りたい」と思ったら入るようにしましょう。
最初は入る時間がバラバラでも、だんだん決まった時間に入れるようになります。
お風呂を楽しくするグッズを使う
お風呂に楽しみが持てるようなグッズを持ち込むと、お風呂がだんだん楽しくなるかもしれません。
例えば、リラックスできる香りの入浴剤やバスルーム専用の音楽プレーヤーやラジオを持ち込むのもおすすめです。
このように対策すると、苦手意識がだんだん薄れてお風呂に入れるようになるかもしれません。
冬うつ対策にお風呂は有効なので、何とか入れるようになるといいですね。
お風呂の温度と入り方
冬うつ対策のためのお風呂の温度は38度から40度のぬるめが最適です。
特に夜に入る場合は、ぬるめのお湯に浸かると良い睡眠へと導いてくれます。
半身浴ではなく、全身浴で長風呂は禁物です。
体が温まったと感じたらバスタブから出てOKです。
あまりにもお湯がぬるく感じられたら、もう少し熱めにします。
自分が気持ちいいと思う温度にしましょう。
バスタブには1回だけではなく、2、3回入ってもいいです。
1回の時間を短めにしましょう。
お風呂に入るベストタイミングとは?
お風呂に入るタイミングは、夕食を食べてから1時間後、寝る時間の1時間前がベストです。
例えば、7時から7時半に夕食を食べたなら、8時半からお風呂に入り9時半には布団に入るのが、冬うつ対策としてベストタイミングです。
しかし、冬うつの症状でお風呂の時間を守るのが困難な人は、タイミングは気にせずにお風呂に入るための努力をしましょう。
朝のシャワーも効果的!
いくら冬うつ対策とはいえ、バスタブに浸かってから、髪と体を洗わなければいけないというのが面倒に感じてしまう人は、夜ではなく朝のシャワーもおすすめです。
朝の目覚めのためにも、朝シャワーは実は効果的なので冬うつ対策になります。
コーヒーよりも目覚めがいいですよ!
シャワーで肌に刺激を与えると、自律神経の交感神経が活発になるので、シャキッとします。
お湯の温度調節には、少しコツが必要です。
いきなり熱いシャワーを浴びるのではなく、最初はぬるめのシャワーをしましょう。
体がだんだん慣れてきたら、お湯の温度を上げて、最終的には、ちょっと熱く感じる程度のシャワーを浴びればOKです。
このように、冬うつ対策にはお風呂が有効なので、是非対策方法の一つとしてトライしてみてくださいね!
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